四谷大塚の第2回合不合判定テストの「第一志望者数ベスト10」が出ました。わが子の志望校がどのくらい人気なのか、ライバルはどのくらいいるのか——気になりますよね。今回は女子校・男子校・共学校それぞれのトップ10を、前年(2025年の同テスト)と比べながら見ていきます。

※データ出典:四谷大塚「第2回合不合判定テスト」(2026年実施)。「2025順位」は前年の同テスト、「前年比」は2025年との比較です。第一志望者数のランキングであり、合格難易度(偏差値)そのものではありません。

【女子校】第一志望者数ベスト10

2026
順位
学校名2025
順位
前年比
1女子学院2▲1
2吉祥女子1▼1
3立教女学院4▲1
4鴎友学園女子3▼1
5山脇学園A圏外NEW
6香蘭女学校7▲1
7青山学院5▼2
8富士見圏外NEW
9桜蔭9
10豊島岡女子学園6▼4
女子校 第一志望者数ベスト10(2026年 第2回合不合)

1位は女子学院が前年2位から返り咲き。山脇学園A・富士見が新たにトップ10入りしました。一方、豊島岡女子学園は6位→10位と大きく順位を下げています。

▼ここは要注意:去年の女子校は「サンデーショック」でイレギュラーでした

女子校の前年比を読むときに、ひとつ大事な前提があります。それが「サンデーショック」です。

サンデーショックとは、2月1日が日曜日に重なる年に、ミッション系(プロテスタント系)の学校が「日曜は礼拝の日」という宗教上の理由から、入試日を2月1日から2月2日以降にずらす現象のこと。直近では2026年入試がこれに当たり、11年ぶりの出来事でした。

このとき、女子御三家のひとつ女子学院が入試日を2月1日→2月2日に変更。その結果、これまで日程が重なって併願できなかった桜蔭や雙葉との併願が可能になり、女子校の第一志望のつけ方が例年と大きく変わりました。

つまり、比較対象になっている「去年(2025年)の第2回合不合」は、そのサンデーショックの入試に向けたデータだったんですね。だから女子校の前年比の上がり下がりには、「学校そのものの人気の変化」だけでなく、サンデーショックからの“揺り戻し”(通常日程に戻ったことによる動き)がかなり混ざっています。

女子校のランキング変動は、今年だけを見て「人気が急落した/急上昇した」と早合点しないこと。去年がイレギュラーな年だったぶん、2年前や例年の並びと合わせて見るのがおすすめです。

【男子校】第一志望者数ベスト10

2026
順位
学校名2025
順位
前年比
1早稲田1
2開成2
3慶應普通部7▲4
4武蔵3▼1
5早稲田実業4▼1
69▲3
7早大学院6▼1
8本郷8
9城北圏外NEW
10海城4▼6
男子校 第一志望者数ベスト10(2026年 第2回合不合)

早稲田・開成が安定の1・2位。目を引くのは慶應普通部が7位→3位(▲4)、芝が9位→6位(▲3)と上げてきたこと。城北が新たにトップ10入りする一方、海城は4位→10位(▼6)と順位を落としました(2025年は早稲田実業と同じ4位でした)。男子校は宗教系の日程変更の影響が女子校ほど大きくないため、比較的「実際の人気の動き」が反映されやすい面があります。

【共学校】第一志望者数ベスト10

2026
順位
学校名2025
順位
前年比
1東京農大第一10▲9
2芝浦工大附1▼1
3渋谷教育幕張2▼1
4市川5▲1
5中央大附属3▼2
6明大明治7▲1
7法政第二4▼3
8明大付属世田谷圏外NEW
9中央大附属横浜6▼3
10広尾学園9▼1
共学校 第一志望者数ベスト10(2026年 第2回合不合)

今回いちばんのサプライズが東京農大第一の10位→1位(▲9)という大躍進。共学人気の高まりを象徴する動きですね。明大付属世田谷が新たにランクイン、芝浦工大附・渋谷教育幕張は順位を1つ下げつつも上位をキープしています。

ランキングとの、かしこい付き合い方

こうしたランキングは、受験の「今の空気」を知るのにとても役立ちます。人気校の併願がどこに集まりやすいか、といった戦略のヒントにもなります。

でも、ここでひとつだけお伝えしたいことがあります。それは——ランキングは「その学校の人気」であって、「わが子に合う学校かどうか」ではない、ということ。

第一志望者数が多い=人気がある、は事実です。でも、人気だからといってわが子が伸びるとは限らないし、ランキングに載っていない学校の中に、わが子がのびのび6年間を過ごせる“ベストな1校”があることも本当に多いんです。

だから私は、ランキングは「へえ、今こういう動きなんだ」と眺める地図くらいの距離感で見るのがちょうどいいと思っています。そのうえで、「うちの子は何が好きで、どんな環境で伸びるかな」というわが子軸に立ち返る。順位の上下に一喜一憂するより、そっちのほうがずっと大事です。

偏差値や人気だけで学校を見ない。昨日のわが子と比べて、今日のわが子の“好き”や“合う”を見つけていく。志望校選びも、その延長線上にあると思っています。

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