国語の入試でよく聞かれるのが、
問題文を読むのに時間がかかって、
最後までとききれなかった~!
ということ。
最近の入試では国語の問題文が特に長くなっていますよね。
子どもが受けた入試問題や模試をみても、「こんなに長い文章を読んでるんだ・・・」
と驚くことがあります。
ではもし、一度読んだことがある文章だったら?
かなり有利になりますよね。
そこで今回は、2023年の国語入試で「これ入試に使われそう!」と
私が思う「出典予想」をしてみたいと思います。
(あくまでも私の勝手な予想なので、出典をお約束するものではありません。)
2023年度 国語入試 出典予想作品
ななみの海
朝比奈あすか 2022年2月17日
2020年度入試では「君たちは今が世界(すべて)」が 開成中学・海城中学・サレジオ学院中など、13校で出題。
国語入試頻出作家とよばれる、朝比奈あすかさん の最新作です。
2022年6月26日に行われた、日能研公開模試(6年生)でも使われました。
今回の出典予想の大本命です。
ソノリティ
佐藤 いつ子 2022年4月20日
デビュー作「駅伝ランナー」は、入試だけでなく予習シリーズにも使われた、
こちらも入試頻出作家の佐藤いつ子さん。
2020年度入試では「キャプテンマークと銭湯と」が、筑波大学付属中・鴎友学園女子・横浜共立で出題されました。
2022年4月に出版された、「ソノリティ」は合唱コンクールの指揮者をまかされた主人公の成長物語です。
夏の体温
瀬尾 まいこ 2022年3月17日
映画にもなった「そして、バトンは渡された」の瀬尾まいこさん。
「ティーンエイジ」は普連土学園で、「狐フェスティバル」は学習院女子で、「あと少し、もう少し」は品川女子・淑徳与野・専修大松戸・三輪田学園・吉祥女子・鎌倉学園で
出題されました。
こちらの「夏の体温」は、「夏の体温」「魅惑の極悪人ファイル」「花曇りの向こう」の3篇からなります。
「夏の体温」は小学生男子の瑞々しい友情物語。
「花曇りの向こう」は中学1年生の国語の教科書にも掲載されました。
かぞえきれない星の、その次の星
重松 清 2021月9月17日
中学入試といえば!重松清さん。
受験生なら、どこかで必ず作品にふれているといっても過言ではありません。
「きみの友だち」「小学5年生」「青い鳥」「きよしこ」など、小学生に読ませたい本が多数。
こちらは2021年発行なのですが、9月と少し遅く2022年の入試には間に合わず、使われなかったのでは・・・・?
2023年には出題されそう!と思っています。
とにもかくにもごはん
小野寺 史宜 2021年8月12日
とっても美味しそう!な表紙のこちらは、「子ども食堂」を舞台に食堂を訪れる様々な人の人間模様を描いた作品。
小野寺史宜さんの作品は、これまでも「梅雨明けヤジオ」が2019年度の浦和明の星、
「ホケツ!」が2020年度の浅野中と栄東(東大選抜Ⅱ)・2021年度の都市大等々力で、
「カートおじさん」が2021年度の桐朋中で出題されています。
こちらも2021年8月発行と、ちょっと遅めなので、2023年度に出題されるかなぁと、予想しています。
カレーのじかん
寺地 はるな 2022年6月8日
2021年の青少年読書感想文全国コンクール課題図書 高等学校の部に選ばれた「水を縫う」の寺地はるなさんの最新作、「カレーのじかん」
カレーをめぐる祖父と孫息子の物語です。
生きてきた時代も時間も価値観も全く異なる二人が、日々の暮らしを積み重ねる中で、
たとえ価値観は変えられなくても、理解し合うことはできるんじゃないか・・・?
理解しようと努めることはできるんじゃないか・・・?と気づいていく優しい物語。
こちらは2021年度入試で、最も出題された作品ではないでしょうか。
海城・高輪・聖光(帰国)・サレジオ・横浜共立・大妻・東邦大東邦・中大横浜・吉祥女子・・・などなど。
きみの体は何者か__なぜ思い通りにならないのか?
伊藤亜紗 2021年9月17日
これまでは、物語文でしたが、伊藤亜紗さんは「説明文」の頻出作家です。
「目の見えない人は世界をどう見ているのか」は、
2016年 愛光・巣鴨・ラ・サール
2017年 甲陽
2019年 甲南女子
2020年 栄光学園
2021年 香蘭女学校
2022年 法政で出題されました。
ヤングケアラーってなんだろう
澁谷 智子 2022年5月11日
出典予想は、出版社にも注目。
ちくまプリマー新書からはよく出題されます。
2022年度は『「自分らしさ」と日本語』が鎌倉学園・実践女子・世田谷学園・田園調布学園で出題されました。
私たちのサステイナビリティ
工藤 尚悟 2022年2月18日
こちらも頻出、岩波ジュニア新書です。
近年よく耳にする「サスティナビリティ」や「SDGs」は入試にも出ることが予想されるので、そういう意味でも読んでおきたい1冊です。
ちなみに2022年は、「はじめての哲学」が、大妻・海陽・國學院久我山・品川女子・渋幕・豊島岡・山脇と多くの学校で出題されました。
以上、2023年度国語入試出典予想でした。
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